竹縞‐たけじま‐(KK01sm-ek03.zip)
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「縞(しま)」は幾何構成模様のひとつで、平行する線によって構成されます。
「竹縞(たけじま)」は竹を縞状に配置した文様で、江戸小紋などで用いられています。
「竹(たけ)」は竹は成長が早く強靭でありながら柔軟で、風に揺れてもしなやかに戻ることから強さや柔軟性、子孫繁栄を象徴しています。
また、節があることから節度を守る姿勢を象徴し、竹の内側は空洞であるため、心の清廉さや純粋さも象徴します。このことから、竹はしばしば高潔な人の精神性を表すものとされ、古代中国では学者や文人たちが自分たちの清廉さや質素な生活を竹に例えていました。
松竹梅の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」は霜にも耐える気高さを敬慕し真の友情にも例えられ、梅竹欄との「四君子(しくんし)」も寒さに負けず気品に満ち、謙虚でまっすぐな君子の風格を備えているため植物の四君子として敬慕されています。
中国では「竹(zhú)」の発音が「祝(zhù)」に近いため、竹は祝福や吉兆を表すシンボルとされることもあります。特に繁栄や幸運を祈る場面で竹が登場することが多く、結婚式やお祝いの場面で竹が用いられることもあります。春節では、竹を焼き爆ぜる音が厄を払うとされ、現代では爆竹を鳴らす風習があります。
「桐竹鳳凰」は古代中国の皇帝が天を祀ると、竹の実をくわえた鳳凰が桐の木に舞い降りたという伝説を表したものです。天皇専用の文様とされていましたが、現代は自由にアレンジして使われています。鳳凰は聖帝が世に出現するときだけ祝いに姿を現すと伝えられています。
日本では、神は中うつろの木の中に宿るとされ、依代や斎竹として結界の四隅に用いるなど、不浄を防ぐものとも尊ばれてきました。
庶民の文様として一般化されたのは室町時代で、江戸時代には「竹と雀(たけとすずめ)」など様々な竹文様が登場しました。
参考文献
木村孝『和の意匠にみる文様の名の物語』淡交社(2005)
高田啓史『伝統の染織工芸意匠集1 小紋文様』グラフィック社(2007)
藤井建三『格と季節がひと目でわかる きものの文様』世界文化社(2009)
李祖定『中国伝統吉祥図案』説話社(2009)
木村孝『きもの文様図鑑』ハースト婦人画報社(2014)
藤依里子『日本の文様 春夏秋冬花尽し』芸術新聞社(2022)
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