木賊縞‐とくさじま‐(KK01sm-ek06.zip)
¥300
「縞(しま)」は幾何構成模様のひとつで、平行する線によって構成されます。
「木賊縞(とくさじま)」は木賊を縞状に配置した文様で、江戸小紋などで用いられています。
「木賊(とくさ)」は「砥草(とくさ)」「磨草(みがきぐさ)」ともいい、常緑シダ植物で水辺に生え高さ1メートルほどに成長します。茎の表面に珪酸が含まれザラザラした質感から、砥石の代用として使われていました。また、漢方では止血や解熱剤として使われています。
着物などでは、流水と共に夏の文様として扱われています。
和歌や謡曲「木賊(とくさ)」にちなんで木賊と兎を組み合わせた「木賊兎(とくさうさぎ)」や「木賊に鎌(とくさにかま)」などの取り合わもあります。この場合は季節は秋になり、信州の園原で翁が行方居不明になった息子を探しながら木賊刈りをする話にちなみ、園原が月見の名所として知られていることに由来します。祇園祭の「木賊山(とくさやま)」はこれを題材にしています。
また、月が木賊で磨かれた鏡ように輝いていることにも由来し、月の代わりに兎が登場します。
お金を磨くと輝きが増すことから、金運上昇に役立つとされています。
参考文献
中島泰之助『別冊 日本の文様③縞・格子』光琳社出版(1978)
藤原久勝『キモノ文様事典』淡交社(2001)
高田啓史『伝統の染織工芸意匠集1 小紋文様』グラフィック社(2007)
藤井建三『格と季節がひと目でわかる きものの文様』世界文化社(2009)
木村孝『きもの文様図鑑』ハースト婦人画報社(2014)
藤依里子『日本の文様 春夏秋冬花尽し』芸術新聞社(2022)
水谷亜希『博物館 Dictionary No.228』京都国立博物館(2023)
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